北海道出張はつづき、今や通いの場となった感すらある。
来月のフライトの予約を入れたのは、つい昨日のこと。
現地で働く社の関係者からこんな風に言われた。
「ちょくちょく北海道に出張するのも大変だろうから、もうこっちに住んだら?」と。
「はい、あとで役所に行って転居の手続きを」
どうにも返し下手でいけない。次はもう少し機転の利いた応えを。
出張先は北海道ばかりではなく、どこに住もうとも各地の仕事先まで出向くことになるから、北海道に住む方が楽ということはなさそうで、もっとも北海道に住む方が大変ということもなさそうな。
いつか北海道に住まう日が来るだろうか。

住まいといえば、ここ二年半ほどの間、ビジネスホテルはもはや住まいに。今月でみても、自宅よりもビジネスホテルに寝泊りする日数の方が多いとあっては、ホテル住まいと言ってみたくもなる。
「お住まいはどちらですか?」―― 誰かにそう訊かれたなら「ルートインです」と答えるネタを用意してあるのだけれど、未だその機会がない。失笑でも冷笑でも、なにかしらの笑いはとれる気がするのだが。
暦の上では秋となり、年明けのウィンターテストの計画が上がってきた。どうやら十勝に行くことになりそうだ。
一度は訪ねてみたいと思っていた十勝、思わぬ朗報、いや、業務指示となった。
話に聞くテストカーとテストコースも楽しみとなるけれど、まだ見ぬ十勝の景色ばかり思い描いてしまう。
しばらくつづきそうな北海道通い、望むところである。