年明けからまた記事を書こう ―― 昨年末に、そう誓いながら今日に至るまで書くことなくずるずると。
「夏休みの宿題は七月中に終わらせるんだ」と目標を掲げながら、そんなことができた例は一度としてなく、八月三十一日の夜遅くまで学習机に向かっていたあの頃と何ら変わりはない。
とはいえ、書こうという気持ちがなかったわけではなくて、その証拠に記事に使えそうな写真を携帯電話の中に残してある。
こうしてつまらぬ言い訳をするのも、この齢になって始まったことではもちろんない。
毎年、元日は走り初めにはじまり、初日の出を拝みにとつづく。
人混みが苦手で、初日の出スポットに足が、いや、タイヤが向くことはなく、目指す先はひと気のない、マイ初日の出スポットだ。

そこはもともと好きな場所で何度も訪れていながら、日の出が見えるとは気づかずにいて、初めて見た日以来、マイ初日の出スポットになった。
今年も定位置に車を停め、その時を待ち、サイドミラーに映る昇りゆく太陽に見惚れた。