一週間ほど練習をさぼっていたある日のこと。
同じ同僚が声をかけてきた。
「ヤツミ好みになっているから」
「どういうこと?」
一緒にシミュレータの置かれた部屋に行くと、シミュレータが早くもグレードアップしていた。
ドライバーを囲むかのようにモニターが増設され、シフトレバーしかなかったそこには現代的なハンドブレーキ(サイドブレーキ)が付けられていたのだった。
「これで実車に近いスピード感が得られるはずだよ」
うーむ、サイドウィンドーに景色が流れてくかのようで、効くかもしれない。
「それに君はラリーをやっていたから、ハンドブレーキが好きだろう?」
もう笑うほかなかった。
シミュレータドライブが社内で一番に下手なのは僕だろう。ただ、その分、伸びしろがあるとも言えるだろうか。
シミュレータから実車を運転する時のような高揚感が得られることはなくて、好きになることはないだろうけど、ちょっと彼らを見返してやりたい気持ちもなくはない。
時間はかかりそうだけど、練習あるのみだ。
あっはっは。そうだね。
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がんばり~!
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ブルースカイさん
コメントありがとうございます。頑張ってはいるのですが、頑張るだけではダメなようです(笑)。
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