続・シミュレータ

 

一週間ほど練習をさぼっていたある日のこと。
同じ同僚が声をかけてきた。

「ヤツミ好みになっているから」

「どういうこと?」

一緒にシミュレータの置かれた部屋に行くと、シミュレータが早くもグレードアップしていた。
ドライバーを囲むかのようにモニターが増設され、シフトレバーしかなかったそこには現代的なハンドブレーキが付けられていたのだった。

「これで実車に近いスピード感が得られるはずだよ」

うーむ、サイドウィンドーに景色が流れていきそうで、効くかもしれない。

「それに君はラリーをやっていたから、ハンドブレーキが好きだろう?」

もう笑うほかなかった。

シミュレータドライブが社内で一番に下手なのは僕だろう。ただ、その分、伸びしろがあるとも言えるだろうか。
シミュレータから実車を運転する時のような高揚感が得られることはなくて、好きになることはないだろうけど、ちょっと彼らを見返してやりたい気持ちもなくはない。

時間はかかりそうだけど、練習あるのみだ。

 

C043

1件のフィードバック

    • ブルースカイさん
      コメントありがとうございます。頑張ってはいるのですが、頑張るだけではダメなようです(笑)。

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