以前にも記事にしたことのある英文の迷惑メールについて改めて。
宣伝、勧誘、ほかのいずれもうっとうしく感じる中で、その最たるものが脅迫メールだ。
ざっと訳すと、このようなことが書かれている。
いかれ野朗へ
君のパソコンのアカウントをハッキングした。
パスワードが〇△〇△であることはわかっている。
ここにメールソフトのアドレス帳に保存した君の友人や知り合いなどの連絡先がある。
またスクリーンとウェブカメラにもアクセスできる。他人には見せられない君の恥ずかしい姿を映したデータがあり、私はそれを誰にでも公開することができる。
公開されたくなければ、1,000ドルをビットコインで二日以内に払え。交渉は受け付けない。
このメッセージには誰かに送った瞬間に君の恥ずかしい姿がばらまかれるよう仕掛けてある。
悪く思わないでくれ。私は自分の仕事をしたまでだ。
じゃあな、いかれ野朗
まず、残念ながらそのパスワードは僕のではない。そういうことはよく確認しないと。
つぎに、パソコンのアドレス帳には誰一人の連絡先も入れてなくてね。そもそも入れようとしたことがないから、そのやり方すら知らない二十一世紀に生きる原始人なんだよ、君がメールを送りつけた相手はさ。
ついでに言うと、マイパソコンにウェブカメラなるものはついてなくて、アタッチ式のカメラも手にしたことすらなくてね。わざわざネット中継でくたびれたおっさんの顔を見て喜ぶマニアがどこにいて。
こんなメールを毎日のようにあちこちに送りつけるエネルギーがあるのなら、ほかに向けたらいいのに。
たとえば、自転車みたいなのを漕いだら発電しましたとか、手と手に挟んだ木を回して火を起こしましたとか。お金になるかどうかはわからないけど、魚のいない池に餌を撒きつづけるような真似をするよりも、よほど実がありそうで。
いかれ野郎より