アメリカで知り合った日本人の男の子がいる。
その男の子のお母さんがいうには、男の子は僕を前にすると恥ずかしくなってしまうのだそうで、たしかに俯きがちでなかなか目を合わせてもらえない。
「どうしてあんなおじさんに恥ずかしくなっていたのかな?」―― ただのへらへらしたおやじであることに気付かれてしまうのは、時間の問題だけれど。
その男の子とこんなやりとりがあった。
「おじさん、今度日本に行くんだけど、お土産にお菓子でもと思っていて、何か好きなものはある?」
「ハンバーグ」
意表を突かれて、肉。これは困った。
「ああ、ハンバーグね。でもハンバーグはその、ちょっと持って帰ってこれそうにないなぁ」
不味い。男の子がフリーズしてしまった。
とはいえ、機内に生ものは持ち込めないし、アメリカのスーパーで挽肉を買い、手ごねハンバーグを作ったところで美味しいはずも、喜ばれるはずもない。
「OK、そしたらね、何か面白いものを見つけてくるから、待ってて」
「うん」
子供の頃に、小さなハンバーガーの形をしたお菓子があった気がするのだけれど、今はもうないだろうか。
いや、そんな子供だましのようなことはすべきではなくて、ここは肉の塊と化したビッグなハンバーグを食べに、レストランまでエスコートするのがよいだろうか。
大丈夫、ここはアメリカである。職場には頼れる肉のスペシャリストやエキスパートで溢れている。
美味しいハンバーグが愉しめる店が見つからずに困ることはないと確信している。
ハードル高いねえ。どんなハンバーグが好きなのか、聞いてみた方がいいかも。お母さんが作ったハンバーグだったりして。あるいは意外とマックとか。子どもの味覚は大人とは違うのだ。昔真空パックのハンバーグなるものがあったが、今も売っているのやら?あとお母さんがそれを許す家庭なのかどうか・・・。
いいねいいね
yankeesさん コメントありがとうございます。真空パックのハンバーグ、「ハイリ、ハイリ、ハイリフリ、ハイリホー、大きくなれよ」のTVCMを思い出しました。いい時代でした(笑)。
いいねいいね