鬼コーチ

 

バトミントンをはじめて、もうじき三ヶ月になる。
きっかけは、自宅のポストに投函されていた町の情報誌にバトミントンクラブのメンバー募集の告知を見つけたことにある。
バトミントンの経験と言えば、兄と一緒に公園で遊んだぐらいのことで、それも二十年前以上のことになるけれど、募集要項に「初心者歓迎」とあったから、ハードルにはならなかった。

プロフェッショナルが放つショットの初速は優に300Km/hを超えるというし、アマチュアのショットにしても狭いコートの中では相当な速さに感じるだろうし、反射神経の維持、いや、向上も望めるのではないか。
室内競技のバトミントンは、天候や季節に左右されない点も好ましく思った。
またクラブに参加すれば自ずとメンバーと交流し、英語に触れる機会にもなるだろうと、勝手に “特典” を想像し、申し込んだのだ。

レッスン初日を迎え、はじめにラケットの握り方やシャトルの持ち方を習うと、実践あるのみとすぐに試合形式のレッスンに入った。
コーチはもちろんのこと、メンバーの中にはバトミントンの経験者が数名いて、彼らはスイング音からして違う。手加減しているはずだけど、シャトルのスピードは速く、コースが正確だ。
打ち込まれたら打ち返すどころか、ラケットに当てることすら難しい。

三回目のレッスンまで毎回、身体のあちこちが音を上げた。
バトミントンは目線が上向きになる時間が長い。下ばかり向いて暗いブログなどを書いていたからか、首に逆向きのストレッチがかかったのか、数日の間、首に疲労感が残った。
筋肉痛は腿の前と後ろの両方に。若かったあの頃なら当日に感じていたであろうその痛みは、この歳となっては翌日にくる。
指の皮が剥けたのは、素振りを繰り返したことによるものではなく、単にラケットを握る指に余計な力が入っていただけのこと。

情けない。歳かな。歳だな。

 

明日につづく

 

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