英文によるシニア向けの迷惑メールが毎日のように届く。
どれも件名にSenior の六文字が含まれているから、シニア向けであることに間違いはなく、本文に決まって、白髪の男性か女性のイメージ画像が付いてくる。
メールの内容は、定年後のライフプラン、保険、税金対策、膝や腰の痛みの特効薬、俗に言う出会い系なども。
はじめてそのメールが届いた時は、何かの間違いか、数打てば当たる、と送信されたものだと想像した。
ところが、その後につづいたメールの内容はそれぞれ異なり、結構な頻度で送信されてくることからすると、シニアと判定した上でのことのように思えてくる。
何をもとにこちらの年齢を推定しているのだろうか。
インターネットショッピングの履歴、日ごろ閲覧しているウェブサイトの内容、または検索をした際のキーワードなど、そうした情報が漏れているのかもしれない。
とはいえ、インターネットショッピングの履歴というのも、シニア向けの何かを買ったことはない。日ごろシニア向けと思われるウェブサイトを見るでも、シニア向けの何かを検索したこともなかったはずで、そうした覚えはない。
定年後のことより考えるべきはほかにある。保険は間に合っているし、税金対策は人並みに。膝や腰に痛みはない、少なくとも今は。
出会い系のそれには興味がない。未だかつて手を出したことは一度もないし、そもそも出会いを求めたことがない。モテたことはないけれど、この手のことに誰かの力を借りたいとは思わない ―― 誰か信じて。と言葉を並べれば並べるほど、怪しまれるような気がしてきたから、このあたりで止めておく。
シニアと思わせる何かがあるのだろう。それにしても、いくらか早過ぎはしないか。
ロマンスグレーには及ばなくとも、白髪は増すばかりだ。押し込もうにも胃袋の許容量は減り、こらえようにも酒に呑まれるのも早くなった。心なしか涙もろくなった気もするけれど。
出会い系などに興味を示さないところを分析され、老人判定? ジョークっす。
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YASHさん コメントありがとうございます。ああ、そういうことですか。すっと心に落ちてきました(笑)。
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